体内時計を整える夜勤中とその前後の食事方法

夜勤中や夜勤前、夜勤明けの食事によって、生活リズムを改善することができる。
乱れた食生活が続くと、夜勤中の業務パフォーマンスが低下するうえ、体調を崩してしまうので注意しよう。

体内時計は脳の視床下部に存在しており、ほぼ24時間周期でホルモンの分泌や体温などを自動的に変化させている。
体内時計の乱れは不眠や認知機能の低下といった心身の不調、糖尿病やがんのリスクも高くなると考えられているのだ。

1日の食事をトータルで10とした場合、朝食4、昼食と夕食がそれぞれ3ずつの割合が理想である。
ところが夜勤の場合は、3食規則正しく食べられないことから体内時計が乱れてしまうため、夜勤でも3食きちんと食べる方がよい。

夜勤前には朝食にあたる1回目の食事を、勤務が始まる1時間から2時間前にとるのが理想だ。
夜勤中には、昼食にあたる2回目の食事をとるとよい。

夜勤中は小腹が空くため、ついついスナック菓子やチョコレートなど菓子類を食べがちだが、糖質や炭水化物の摂取が多くなる点に注意しよう。
また、2回目の食事は深夜になることから糖質と炭水化物を控え、肉や魚、卵あるいは大豆食品など、脂っこいものも避けてタンパク質中心の食事にする。

夜勤明けに夕食にあたる3回目の食事をとるが、帰宅後の仮眠の妨げにならないように温かいスープやうどん、おかゆなど消化によい食事をとるとよい。
帰宅して仮眠する2時間前までに食事をとるのがベターである。